サラリーマン お小遣い稼ぎ実践

中年サラリーマンが世の中に氾濫するお小遣い稼ぎを実行し情報をご紹介するブログです。

元麻雀愛好家がタイムリーなので世間の麻雀レートを解説してみる

テンゴのゴットー、ピンのワンスリー、友情を壊しかねない東一の親ッパネ。

麻雀を打つ女性

どうしてこの時期にそんな脇の甘いことをこのレベルのひとがしてしまったんだろう?謎は深まるばかりですが、ちょっとタイムリーな麻雀についてのお話です。

想像ではなく、18歳~25歳の頃それなり麻雀にハマりまくった経験をもとに書きます。

もう10年以上麻雀を打っていませんし、品行方正な私はもちろんお金を賭けたことはありません。いつもマッチ棒とかおやつとかを賭けていました。

ですのですごく勝ったとか負けたとかという話は得にありません。ただタンタンと日々麻雀を打っていただけです。

従いましてこの記事は麻雀とレートの解説記事になります。お読み頂いても特に面白エピソードは無いことをご承知おき下さい。

麻雀愛好家だった私

麻雀を打つ男性

もう10年以上打っていない麻雀。

最後に麻雀を打ったのはいつだろう?

 

大学生の頃、私は麻雀が大好きだった。 

18歳~20歳の頃は大学の仲間と麻雀に没頭した。仲の良い友人はみんな麻雀大好きで、365日のうち、200日は誰かの家で麻雀をしていた。

一度集合すると昼夜問わず10時間でも20時間でも30時間でも、場所提供者可能な限り打ち続ける。というより場所提供者が外出しても打ち続ける。

年間1500時間~2000時間ほどは卓を囲んでいただろうか。

4人が麻雀をし、メンツからあぶれた奴は『信長の野望』でガチンコ全国統一勝負をする(人対人で信長の野望をやると決着がつかずそのうちお蔵入りとなった)。

2000年前後で今ほど娯楽が無い時代。大学の友人もバイトの友人もみんな麻雀が大好きで、なんとなく麻雀サークル的なコミュニティが形成され、全員で切磋琢磨した。

 

みんな貧乏なのでレートは学生らしく点5の5、10。マッチ棒の取り合い。

半チャン(1回1時間~2時間の勝負の単位)で勝っても負けても2,000~3,000円みかんとバナナをやりとりするくらい。そして1回毎に清算はせず、終了時にまとめて清算をする。

結果は全て『麻雀ノート』に記録され、誰が最も勝率が高いか、誰が最もヘタか記録に残され、データベース化されていく。

 

時々勇者が現れる。

「なあ、バイト代入ったし今日はピン吉野家おごりで打たねーか?」

「OK、じゃあピンのワンスリー吉野家おごりな」

こうなるとちょっと真剣勝負となる。

 

「ローン!!親ッパネ~~~~!!は~い18,000て~ん!!!ダッダ、ダッダダ、ダダ、ダダダダダダダダ。パオ~ン」

ダッダはスロットの「獣王」がサバンナチャンスに入ったときのBGMである。

ja.wikipedia.org

くっ…。まだ東1なのに親ッパネを振り込んでしまった。

おちゃらけてロンする相手をぶん殴ってやりたい。がしかし仕返しは麻雀でなくてはならない。

「…。ロン。親倍。24,000点。ありがとうヘタクソチン〇くさ太郎くん。」

言葉に最大限の侮辱を込めてやり返す。友情が軋む。

 

そうして夜は更けていき、朝になり、そして夜になる…。

 

ルールを簡単に解説

麻雀画像

麻雀は原則として4人でプレイする、34種136枚の牌を使って遊ぶゲームだ。

基本的ルール

同じ種類の牌を3つ、もしくは同じ種類の数字の続きを3つ、あるいは違う種類の同じ数字を3つ。これを1つのカタマリとし、4つ作る。

それとは別に同じ種類の同じ数(もしくは同じ字牌)を2つ揃える。これを1カタマリ。

つまり(3×4)+(2×1)=14枚の牌を誰が1番に作るかスピードを競うゲーム。

 

揃える組み合わせの難易度によってあがった(1番に牌の組み合わせを作ること)ときに得られる(相手から奪う)点数が変わる。高難易度ほど高得点。

あがるのは自分で牌を引く順番で牌を引き入れても、相手が捨てた牌でも可能。

14牌を誰が1番に作るか競い合い、誰かがあがるとゲームはいったんそこで終了。ゲームの最小単位を『局』と呼ぶ。

局それぞれに『親』が決まっていて、1局ことに右回りに親の権利が順番に移動していく。親で上がれば得られる得点は1.5倍となるため、基本的に自分が親番の時は大量得点獲得のチャンスであり、勝負の局である。親番であがれば、親番の権利は維持され続けるため、一気に勝負を決めるチャンスでもある(これを親の連荘と呼ぶ)。

局を4人で2周、すなわち親の連荘が無ければ局が8回行われる。この単位を『半チャン』と呼び、基本的にはこれが勝負の最小単位となる。つまり『半チャン』で1つの勝負が終わり、その時点で所有する点数の多寡で順位が付けられ、点数により清算される。

持ち点と点数清算

持ち点は25,000点。

清算は30,000点返しが主流(だと思う)。この5,000点の差額がTOPに対するボーナス点となる(オカ)。

 

最初に25,000点を持って勝負がスタートされる。たとえば半チャン終了時に

1位 46,000点

2位 32,000点

3位 18,000点

4位 4,000点

だった場合、4位は4,000-30,000=-26,000点、3位は18,000-30,000=-12,000点、2位は32,000-30,000=+2,000点となる。

(26,000)+(12,000)+(-2,000)=36,000点。TOPは+36,000点。

役と点数

難易度の高い役を完成させあがることにより、得られる点数は変わる。

点数が変動する単位を『ハン』と呼び、多いほうが高得点となる。

  • 1ハン・・・1,000点
  • 2ハン・・・2,000点
  • 3ハン・・・3,900点(ザンク)
  • 4ハン・・・8,000点(満貫)
  • 6ハン・・・12,000点(ハネ満)
  • 8ハン・・・16,000点(倍満)
  • 11ハン・・・24,000点(3倍満)
  • 14ハン・・・32,000点(数え役満)

親であがればこの1.5倍の点数を得ることができる。

その他

ドラ、裏ドラ、ハコワレ、縛り、アリアリ、ナシナシ、ツモピン、ワレメ、ヤキトリ、責任払い…。基本ルールに加えてその他にも様々な追加ルールがあるがキリがないため割愛する。

が、『ウマ』だけは重要なので次に記す。

 

レート

私自身はマッチ棒とおやつしか賭けたことがないのだが、世の中一般的なレートとそのレートでどのような層が遊ぶかをご紹介する。

点3の300・500

初心者が「点3やからこんなん遊びやって~」と先輩に誘われて麻雀を覚えるときに適応される超初心者レートである。

1,000点=30円。先ほどの点数に当てはめると

  • 1位 46,000点⇒+36,000点⇒1,080円
  • 2位 32,000点⇒+2,000点⇒60円
  • 3位 18,000点⇒-12,000点⇒-360円
  • 4位 4,000点⇒-26,000点⇒-780円 となる。

これに『ウマ』が加わる。

300・500とは4位は1位の者に追加で500円支払い、3位は2位の者に追加で300円を支払う、ということ。すなわち

  • 1位 46,000点⇒+36,000点⇒1,080円⇒1,580円
  • 2位 32,000点⇒+2,000点⇒60円⇒360円
  • 3位 18,000点⇒-12,000点⇒-360円⇒660円
  • 4位 4,000点⇒-26,000点⇒-780円⇒1,280円 となる。

1半チャンが2時間、通常は2~3半チャンと回数を決めて麻雀を始めることが多いので、どんなに勝ちが重なる、あるいは負けが重なっても5,000円までのレートである。

点5のゴットー(500・1000)

麻雀を愛する大学生が日々採用する一般的なレートである。

1,000点=50円。ウマが500円、1,000円となる。これをあてはめると

  • 1位 46,000点⇒+36,000点⇒1,800円⇒2,800円
  • 2位 32,000点⇒+2,000点⇒100円⇒600円
  • 3位 18,000点⇒-12,000点⇒-600円⇒-1,100円
  • 4位 4,000点⇒-26,000点⇒-1,300円⇒-2,300円 となる。

点3の300・500と大きく変わりはない。

2~3半チャン(4~6時間)であればどれだけお金が動いても10,000円以内。15分で1万円が溶けるパチンコ、青天井で掛け金を賭けることができる公営ギャンブルと比較すると非常に健全なレート。

大学生が和気あいあいと仲間内で卓を囲んで楽しく打つレートと言えよう。

ピンのワンスリー(1,000円・3,000円)

麻雀を愛する大学生がバイト代が入った時に時々戦う真剣勝負のレートであり、社会人の一般的なレートでもある。

1,000点=100円。ウマが1,000円、3,000円。

  • 1位 46,000点⇒+36,000点⇒3,600円⇒6,600円
  • 2位 32,000点⇒+2,000点⇒200円⇒1,200円
  • 3位 18,000点⇒-12,000点⇒-1,200円⇒-2,200円
  • 4位 4,000点⇒-26,000点⇒-2,600円⇒-5,600円 となる。

勝負を2~3半チャンと仮定すると動く金額は4~6時間でMAX20,000円。

これが今回のタイムリーな話題における、法務省が摘発対象では無いと見解してしまったもちろん許されるものではないが、社会の実情を見たところ必ずしも高額とは言えない』にあたる。

リャンピンのサブロー(3000・6000)

一般的な学生のレートではない。

麻雀が大好きな一般的な社会人にもちょっと高額に感じるレート。

この辺からがギャンブル色の強くなるレートである。

1,000点=200円。ウマが3,000円、6,000円。

  • 1位 46,000点⇒+36,000点⇒7,200円⇒13,200円
  • 2位 32,000点⇒+2,000点⇒400円⇒3,400円
  • 3位 18,000点⇒-12,000点⇒-2,400円⇒-5,400円
  • 4位 4,000点⇒-26,000点⇒-5,200円⇒-11,200円 となる。

勝負を2~3半チャンと仮定すると動く金額は4~6時間でMAX40,000円。

いかがだろうか?この辺のレートから一気にギャンブル色が強くなる。

過去に某漫画家が雀荘でいきなり摘発されたレートでもある。

『お金を賭けて麻雀をする』ことの是非や法的な解釈は置いておいて「ピンのワンスリー」と「リャンピンのサブロー」が『社会通念上適切と言える範囲か、遊びと思われる範囲か否か』の分かれ目となるレートと言えよう。

デカピンのイチマンサンマン(10,000・30,000)

ここまでくると社会通念上の「遊び」「適切」の範疇を大きく超え、誰が見ても「賭博」と言えるレートである。

1,000点=1,000円。ウマが10,000円、30,000円。

  • 1位 46,000点⇒+36,000点⇒36,000円⇒66,000円
  • 2位 32,000点⇒+2,000点⇒2,000円⇒12,000円
  • 3位 18,000点⇒-12,000点⇒-12,000円⇒-22,000円
  • 4位 4,000点⇒-26,000点⇒-26,000円⇒-56,000円 となる。

4~6時間で20万円までの金額が動く高レート麻雀。

今回タイムリーな話題となっている麻雀の追及が国会内でどこか生ぬるいのは、国会議員の先生方は打つレートなのかもしれないし、そうではないのかもしれない。

ここから先も『デカウーピンの・・・』と言葉としては知っているがもう想像の世界。

『アカギ』『カイジ』の世界に片足を突っ込んでいく世界と言えよう。

 

同情的に思ってしまう

悩む女性

世の中的には仲間内であってもフリー麻雀であっても点5のゴットーかピンのワンスリーが一般的なレートと思われる。人口580万人とされる麻雀愛好家の中では、どちらかのレートで麻雀を楽しむ層が最も多いだろう。(もちろんお金を賭けず賞金獲得を目指すプロリーグも発足し知的ゲームとして楽しむ層も多いが)

 

麻雀でお金を賭けるのは合法ではない。法律では1円でもお金を賭ければ賭博罪とされている。

しかしパチンコや合法化されている公営賭博と比較すると市場(雀荘)は560億とはるかに小さく、レートを守って楽しく遊ぶ分には健全性の高い遊戯だと思う。

 

『いや!脱法は脱法だ!!』という声もあり、それは間違いない。

しかしその声をあげるひとに『ではあなたは道路交通法に従って制限速度を1kmでもオーバーしたことが無いのか?』と問われると『今までに1度もありません』という人は皆無と思う。

運転中にうん〇が漏れそうで思わず速度を出すこともあるだろう。

『そうですか。ひとを跳ねてしまうかもしれない凶器をあなたは法律で定められた法定速度を守らず運転したことがあるのですね』という訳の分からない飛躍した話になってしまう。

 

道路交通法に違反する行為も脱法行為に違いないが、万人が『制限速度50kmを51Kmで走ること』に対して見逃してもらっていることになる。それは社会通念上の適切な速度の範囲内であり、それを取り締まるパワーをもっと別のことに向けるほうが有益だから。一部例外を除き「1㎞超過すること」に関しては法律の定めを逸脱していることに対して万人が平等に今日も日本全国で見逃してもらっている。

 

麻雀も同じで『どこが見逃してもらえる範囲内か』と考えたときに

  • 『大学生や一般社会人のレートの点5のゴットーやピンのワンスリー』まではOK
  • 『リャンピンの3000・6000は逸脱している』

というひとつのラインが間違いとはあながち言えないだろう。

 

今タイムリーな話題となっている賭け麻雀問題において常習賭博の刑事告訴をする動きがある。

「一般市民としては見過ごせない」とのことだが、一般市民のひとりに違いない私としては

「へ?ピンならその辺の大学生や社会人で麻雀好きな人、みんな同じレートで打っとるやん。それ言うと一般市民みんな告発せんといけんくなるよ。(一般市民の代表ヅラせんといてくれ少なくとも一般市民のひとりである俺は全く望んでないよ)(あんたら1kmOVERしたことないんか)。」

もっとストレートに言うと『ピンで麻雀楽しんでいたおじさんをわざわざ刑事告発までせんであげといてくれ』と思ってしまう。

 

不思議に思うのが脇の甘さ。

このレベルのひとがなぜ自らの首を絞める行為を?

レートが本当にピンだったか?については完全に想像だがおそらく本当にピンだったのだろうと思う。ピンとリャンピンのラインを意識しているからこそ『ピンまでなら大丈夫』『リャンピンはヤバい』という解釈が働き、自らのセーフティーラインがマヒしてしまったのだと勝手に妄想する。

意外だったのが犬猿の産経と朝日の記者が麻雀仲間であること。

 

まとめ

世間一般で行われる麻雀のレートについて解説させて頂きました。

元麻雀好きとしてはどうしても同情的になってしまうのですが、麻雀は3密であることに間違いはありません。この外出自粛期間中に模範となるべき立場の人間がそれを犯してしまうことについては残念な思いです。

ただ『法曹界のTOPによる賭博行為の悪影響』『癒着』といった話と『点ピン麻雀を楽しむひとは罰せられるべきか』は別の話だとも思うわけです。

果たして、刑事告発されるような事案なのか?これまでの人生を捧げて得る権利の退職金を返上しなければいけない事案なのか?

自分はとてもそこまでとは思えない…。まあ価値観は人それぞれか。

 

今回の麻雀のレートの話は麻雀をご存じの方には(お金を賭けたことが無い方も知識として)当たり前の話だと思います。全くご存じない方に向けてご説明させて頂きました。

皆さんの感覚と比べてどうでしょう?ズレてますかね~?

にほんブログ村 小遣いブログへ
にほんブログ村

サラリーマン・お小遣い稼ぎランキング