天才の長男と三男に囲まれた次男の苦悩。気持ちの悪い兄弟愛。でもそんなに泣くなよなあ…。お金あるだけいいじゃんよ。
おそらく一般的ではない私の一族について記します。完全に私が書きたいだけの雑記です。
兄貴と弟と私の所有する仮想通貨の額
「おう、元気やったか」
「1年振りやのう」
「おお、こんな時しか集まれんけんのう」
『ばあちゃん・・・。ゆっくりおやすみな』
2019年10月。祖母が亡くなった。90歳を過ぎての大往生のため、親族に涙は無い。
父方の祖母。この15年で私の父を含む息子2人と旦那に癌で先立たれ、寂しい思いをしたことだろう。ゆっくり休んでください。
お通夜で久しぶりに兄貴と弟に会った。
私は4兄弟。
兄貴は1歳上、弟は2歳下。
4歳下の妹はパートを休むことができず、今回は駆けつけることができなかった。
1年振りに男3兄弟で酒を飲む。
後述するが、我々は仲が良い。非常に良い。
それぞれの仕事の話、趣味の話。会話は弾む。
そして自然とお金の話にもなる。話題は仮想通貨の話になった。
よし、こいつらに俺が最近はまっている、価格予想をすれば無料でBTCがもらえる『ぴたコイン』を教えてやろう。
ひひひ。すげーだろ俺。0.0033BTCも持ってんだぜ(約2600円)。
「なあ大郎兄さん。BTCって知ってるか?あのなあ俺なあ・・・」
「おお。1BTC10万円の時に10BTC遊びで買って、100万超えた時に半分売って今は5BTCだけ持っとるわ。なんかいったんめちゃ下がって、今はまた上がっとるんやっけ?まあもう利確しとるからたまにしか見んけどな。まあ仮想通貨なんて俺でも作れるしな~。お前はどのくらい持っとるん?」
「お、おう。まあちょっとだけな。俺は株派やからな。」
いかんいかん。
情弱の俺と違って、兄貴はこういう分野にめっぽう強い、というか情報が早い。ガチでキレキレのプログラマーやった。そりゃ、早い時期にビットコインくらい買っとるわな。
てか、自分で仮想通貨を作れるってなんや?プログラマー界隈では当たり前のことなんだろうか?自分にはさっぱり分からない。でも、兄貴の会社のHPでは開発した株取引のAIを公開している。きっと仮想通貨くらいは作れるんだろうな。
気を取り直していこう。
リップルなら大丈夫やろう。
もうひとつ俺がはまってる、これまた価格予想でリップルがもらえる『リップルゲット』を教えてやろう。
ひひひ。 これは驚くぞ。なんせ2.86XRPも持っとるからな俺(約70円)。
「なあ三郎。リップルって知ってるか?あのなあ俺なあ・・・。」
「おう兄さん。リップルなら安いとき買ってちょっとだけ持っとるよ。大体2,000万円分くらいかな。だいぶ下がってちょっとショックやけどなあ。兄さんは?」
「うふぅぅん?ま、まあ興味はあるけどな。俺は株派やからな」
いかん。70円対2,000万円。蟻と像。いやそれ以上だ。
てか仮想通貨はリップルをメインで資金を突っ込んでいるのか、それとも遊びでそれだけ持っているのかで話も大きく変わるのだが。
こいつには昔から何一つ敵わんけど、リップルまで先回りするか。
まあ・・・。
こいつらならしゃーないか。慣れてるわ。
兄貴と弟。
こいつらは天才だ。
昔から敵わない。
さらに別の話がはずみ、酒が進み、こうして夜がふけていく・・・。
そして、弟が泣き出した。
駆けつけてきたマシーン
祖母の葬式に営業の俺は社用車のプリウスで駆けつけたのだが、車好きの弟は今のお気に入りらしいベントレーで、趣味の多い兄貴は道楽の大型バイクで駆けつけてきた。
兄貴。車で来いよ。大阪から500Kmをバイクで来るなよ。
弟よ。ベントレーか。新車で買ったか中古で買ったか知らんが、新車なら2,000万ってトコか?他にも何台も外車持ってるよな。
俺の家は中古で買った日産の軽自動車モコだけやぞ?会社から貸与されている社用車のプリウス以外は。
その前は10年落ちの日産ラフェスタだったよ・・・。
その前は10年落ちのトヨタオーパだったよ・・・。
兄。
以前『プロの兄にブログのカスタマイズを頼んだら断られた話』で触れたように、兄はプロのプログラマーである。この話で出てきた「兄を立て直してくれた」奥さんと一緒に小さな会社を経営している。社員は奥さん除いて3人って言ってたっけな。
昔持っていた「天才にありがちな隙だらけのもろさ」を感じさせることもなくなっている。落ち着きというか、貫禄が付いた。
多趣味で色々なことに首をつっこむ。詳細は語れないが、本業傍ら行政とコラボして面白いことを始めようとしている話が面白かった。
大金持ちというほどではないが確実に私よりも金持ち。何より人生を楽しんでいる感がものすごい。
父と母が亡くなった今、一族の長兄としてかならず毎年私、弟、妹にそれぞれ長文の年頭所感メールを送ってくれる変わり者である。
一万文字クラスで長すぎてあまり心に残らない。とは言えない。
私には長男、長女。子供が2人いる。心から愛する子供達。
将来のためを思い
「勉強しなさい。大きくなって社会に出るときに、良い大学に行き勉強をしていたほうが選択肢が増えるから」
「勉強をするということは、自分を律して努力をすること。一概には言えないけれども、努力をできる人間というのは自堕落な人間よりも魅力的な人間である可能性が高い。魅力的な集団の中に自分を置きなさい」
基本的にはこのように思っている。程度の差はあれ大なり小なり子供を持つ親御さんに共通する考えとも思う。
しかし一方で。
自分よりはるかに頭の良い兄貴は高卒、弟は中卒だ。
そして兄貴は自分より豊かで、自分より楽しく自由に人生を送っている(ように見える)。
弟は自分より大幅に豊かで、強烈な人生を送っている。10代の頃から起業し、経営者だ。でも幸せかというと、少し違う気もする出来事があった。
それが祖母の通夜における、今回の弟の号泣事件だ。
前回記事で兄貴に対して持っている憧れと劣等感を書いた。
そのときに「弟は弟で強烈なのだが」と表現したのだが、今回のシリーズは兄貴よりも強烈な弟に焦点を当てながら書いていく。
ここでいったんまとめ
大見出しで「海の男だった父の教え」「他国の原子力潜水艦の急浮上」「天才かつストリートファイターの弟」「俺の横でSE〇するな」「口に銃を入れられ思ったコト」「骨肉の争い?兄貴と弟の戦い」「遺産を放棄する気持ち悪い兄弟愛」「気持ち悪い兄弟愛が成立するお嫁様達」「号泣する弟」「何が幸せか分からんなあ」
とまで書いてここまで書き進めてきたのですが。
ここまでで3000文字超え。私が書きたいだけの完全雑記ですし、文字数を多く書き過ぎて1記事に時間を取られ過ぎる傾向が強いため、今回はここまでとします。
私は大学を卒業してから今日まで、ずっとサラリーマンです。
人生の一本道。最も太い、というか世間一般的な、なるべく多くの人間が通る道の、できるだけ真ん中を歩きたいと常に願い、そして今も強くそう願い生きてきた人間。
人と違うことをするのは大嫌い。
最も重んじるべきは協調性。
好きな言葉は滅私奉公。一宿一飯の恩。
でも同じ血を受け継ぎ、同じ環境で育ち、同じ教育を受けてきたのに、兄貴と弟は全然違うんですよね。
そんな2人をいつもうらやましく思い、でも時々あれそんなに幸せそうでもないな、と思いうらやましいという想いも消える。今回はそんな出来事のお話です。
私を取り巻く家族のストーリー。15,000文字くらいになるかなぁ。
シリーズものとして書き記していきますので、完全な雑記ですがご興味をお持ち頂いた方はお読み頂ければ幸いです。
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