サラリーマン お小遣い稼ぎ実践

中年サラリーマンが世の中に氾濫するお小遣い稼ぎを実行し情報をご紹介するブログです。

東京オリンピック延期・中止を誰が決めるかチキンレース。それが日本でなければよいと思うが…。

WHO、IOCの決定により日本は泣く泣く延期・中止にせざるを得なかった、という体裁を取りたいが

オリンピックのエンブレム

新型コロナウイルスの蔓延に伴う東京オリンピックの延期、中止の議論について、日々ニュースやマスコミの報道を目にし違和感を覚えるとともに「難しい問題だな~」と思うことを書き記します。

素人目線であり、また結論を得ない内容ですのでご承知おき下さい。

感染拡大に尽力していらっしゃる方に心から感謝申し上げます

新型コロナウイルスの感染が世界的な広がりを加速しています。WHOの16日の発表では150以上の国と地域で感染者16万人以上、死者6,600人以上となりました。

私は仕事柄、医療従事者の方と接する機会があります。ご自身の感染の恐怖と闘いながら困難な状況の中診療、処置、看護にあたっていらっしゃるのを目の当たりにし、本当に感謝の念に堪えません。

また、医療従事者以外の職の方や、生活に影響が出ていらっしゃる方。「自分の感染を防ぐ」=「他人に移さない」の精神で、多くの方がご自身の生活に大小の犠牲を払いながらも適切な行動をとっていらっしゃると感じます。

亡くなった父は生粋の海の男で、無線通信士として世界中を旅したのち、日本の海を守る仕事に就いていました。その影響もあってか、私は日本という国が大好きです。

現時点において、発信源の中国と地理的、経済的に密接な関係であったにもかかわらず、新型コロナウイルスの死者数が他の国、地域と比較すると抑えられているのは、ひとりひとりが自分でできる範囲で適切な行動を取っているからだと思います。

私自身できることはマメな手洗いと、必要以上に委縮せず消費を続けるくらいですが、変わらない行動をとっていきます。「新型コロナウイルスも風邪のひとつになったね」「あの騒動は一体なんだったんだろうね」との振り返りがそう遠くない未来に訪れることを祈念します。

乗り切りましょう。

さて、ここからはいつもの調子に戻ります。

積立NISAとiDecoが恐ろしいことになっています。お金返して!

 

営業現場の顧客対応 非を認める誠意と押し返し

謝罪するサラリーマン

「ご迷惑をおかけし申し訳ございません。この原因は〇〇の不具合に起因すると推察致します。申し訳ございませんでした」

外資系メーカー外回り営業の私。1台50万~5,000万円程度の機械を企業に販売している。

機械に限らずなんでもそうだが、どうしても一定の不具合は発生する。その一次対応を行うのも営業である私の大切な仕事。そして発生した不具合が同一事象であっても、それが重大問題化するのかその場の対応で終わるのかは営業マンの一次対応で変わる。

前職大京系マンションデベロッパーの営業マンとしてエンドユーザーに対する営業、転職してメーカーとして企業に対しての営業。20年営業職に従事してきた私の中で、不具合発生時、クレーム発生時の顧客対応は確立している。

まずは非を認め、誠心誠意謝罪すること。

営業現場で従事する方から見て、これについては賛否両論あると思う。さらっと流したほうが良いケースももちろん多い。が私はそうしている。

次に『押し返すこと』

「しかしご迷惑をおかけしている中でこれは大変申しにくいことなのですが、そもそも原因は〇〇にありまして、お客様の使い方に問題があります」

「社内に持ち帰り検証します。しかしそれで原因が判明するとお約束はできません」

「ほかの会社様では〇〇のように使用しています。そうすると問題は発生しません」

不具合発生時に100%こちらに非があるというケースはそれほど多くない(そうであれば自主回収レベル。その場合はひたすら謝罪のみ)。比率は変われど、顧客に原因の一端があることも多い。またこちらが推奨した使用方法を逸脱している場合もある(それも含めて適正使用を啓蒙できない営業の責任でもあるが)

要は顧客側にも責任があるということを言葉を最大限選びながら、しかし明確に伝える必要がある。これが私の中で「押し返す」作業。

①誠心誠意謝罪をする ②押し返す ③原因解明、再発防止に向けてスピード感を持って全力で寄り添う

①②③が適切にできれば、だいたいの顧客対応はうまくいくと経験上思っている。(営業職に従事している人間から見れば当たり前の作業だろう)

 

押し返す際に良心の呵責、葛藤が無いといえばうそになる。

顧客の言い分に最大限寄り添いたいのはやまやまだが、営業は会社の利益最大化と顧客の利益最大化のはざまに存在し、そのバランスをとることに存在理由がある。

そのバランスをとる作業も顧客との『交渉』のひとつ。

本心を隠して、言葉を絞り出す。

 

さて、ここまで稚拙な営業の交渉論?を述べてきました。

今回の新型コロナウイルスにともなう東京オリンピックの延期、中止において、日本政府は日本の国益のために困難極まる絶妙な交渉を求められているな~と感じています。

 

大会組織委員会会長 森喜朗元首相

東京オリンピック大会組織委員会会長の森喜朗元首相。2000年4月5日から2001年4月26日まで内閣総理大臣を務めています。そのあとが小泉純一郎氏。

今から20年前の話ですが森氏の不人気っぷりと小泉氏の大人気っぷりはもの凄いものがありました。

当時20そこそこの私。私を牢屋(のような空間)に追いやった、ストリートファイターだった弟との雑談です(このころ20歳の弟はもう落ち着いています)

森氏から小泉氏に引き継がれた際に、世論に同調して「とんでもない人やったな~。」と言った私に対し弟は言いました。

「おお、とんでもない人やったな。あえて批判を浴びるような発言を繰り返してわざと嫌われて、小泉さんの大人気を演出したからな。あれはなかなかできんぞ。」

 

ほへ~!と思いました。私と異なる角度からの「物事の見方」について。

 

総理大臣としての森氏の功罪について知識の無い私は語る術を持ちません。そして弟のこの「読み」は間違っていると思っています。今は弟も違う見方をしているでしょう。

ただ、当時スマホもなく情報を得ようと思えばテレビか新聞かという時代において、主にテレビから醸成される世論に同調せずに違う見方から物事を見ていた弟に対し驚きと学びを覚えたのを記憶しています。

 

延期、中止を誰が言い出す?

頭を抱えて悩む女性

私個人はスポーツに対して平均的な関心度の人間です。平時であれば東京オリンピックの開催自体に対しては賛成の立場です。

努力してきた競技者のためにも、日本経済のためにも、株の含み損をこれ以上膨らませないためという個人的な理由としても。

 

ですが現実問題として、現時点では予定通り東京オリンピックを開催するのは極めて困難でしょう。新型コロナウイルス。日本国内はなんとかなっても、海外が収束しない。来日する多くの外国人の菌保有者を受け入れるには大きすぎるリスクが伴います。

また海外では予選も行えないため、そもそも出場する選手の43%が決まっていないという問題もあります。

 

6月から開催されるコパアメリカやEUROも1年延期決定。

 

劇的に収束に向かわなければ8月開催は困難。

 

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は17日に予定通り開催する意向を示しています。一方でパンデミック宣言を出したWHOが中止勧告を出すのであればそれに従うとも言っています。

 

リーダーシップを発揮できないWHOの心の声。

「おいおい、俺らにそんなこと決めさすなよ。俺らのせいになるやんけ」

 

最終決定権を持つIOCの心の声。

「最後まで努力しました。でもWHOの勧告なら仕方ない。もしくは日本よ早く言い出せ無理ですと。そうしたら責任の一端を日本に転嫁できうる」

 

予定通り開催しますと連呼する日本の指導者の心の声。

「無理無理。そんなことはわかってる。でもこちらから「無理です止めましょう」と言えば全部日本のせいになる。批判覚悟で世界が無理ですと言うまで「予定通り開催します!」と言い続けるしかない。決定権はないけれども」

このような状態でしょうか。(もちろん完全な形での開催を目指しながら)

 

前職の仕事上多くの契約書を読み上げましたが「責めに帰すことのできない事由により債務不履行となった場合には」「当事者間で協議の上解決する」という文言が記憶に残っています。他業種の契約書や法律には全く門外漢ですが、民法の責めに帰すべき事由という考え方は多くの契約の概念に盛り込まれると思います。

 

莫大な権益が絡むオリンピック。

その延期、中止の責めを負わないために、誰もが中止、延期の決定者になりたくない。当然日本も決定者になりたくないので、「予定通り開催します」としか言えない。

 

誰かが決定するのをギリギリのタイミングまで待っているチキンレース。本音とは全く別の言動を述べる。これも自分が所属する組織を守るための当然の『交渉』です。

 

結果として延期、中止になるとしても、それは日本発信ではなくWHOの勧告、もしくはIOCの決定により「日本としては開催できる準備は整えたけれども、勧告、決定に従って多大な痛みを伴い断念した」という少しでも損失を回避できる体をとるために、指導者達は「予定通り開催する」という姿勢を崩せないのではないかと勝手に思っています。

性善説に基づいた甘い考え方だよなぁ

先に述べた私の考えは多くの方が「何を当たり前のことを」と思われるであろう反面、完全な甘~い性善説に基づいています。

指導者達は未曽有の危機に対して極力日本の国益を守るためにあえて「予定通り」と繰り返しながらも、いよいよとなれば国民の生命を守るために内心では「延期、中止する気マンマンである」という性善説に則った考え。

ただ、ひとの心は見えません。

もし我々が選挙で選んだ指導者達が利己的な考えを優先し本当に東京オリンピックをこの状況下で予定通り強行するつもりであれば、話が大きく変わってきます。

そう考えると結局「政治への信頼性」という別の話になってしまいます。

 

まとめ?

どちらかというと「延期、中止を積極的に検討する姿勢を見せない日本政府」に批判的な論調やいたずらに不安をあおる報道が多く、それに違和感を覚えることしきりなのでこの記事を書き始めましたが、書きながら

「スポーツや経済よりも人命が優先される」「年間の日本の自殺者は2万人」「延期、中止するなら早いほうがダメージが少ない」「新型コロナよりも経済停滞による犠牲者のほうが多いのでは」「指導者が利己的に強行したらどうしよう」「率先して延期、中止のスタンスを打ち出したほうが結果として国益となるのでは」

色々な考えが浮かび、何が正解か、何を言いたかったのかさっぱりわからなくなりました。要領を得ない内容となり、申し訳ございません。

私には高齢者の両親もいなければ、観光業に従事し廃業の危機に直面しているわけでもないのでこのようなあいまいなスタンスとなってしまいますが、結局のところ想いはひとそれぞれということでしょう。

すこし偏った考え方だと自覚しているのですが、私は日本の指導者とそれをささえる官僚を「少なくとも私よりはるかに優秀で、誇りを持って全力で仕事にあたっている。その方達を信頼するべし」と思っています。組織に所属するサラリーマン的考えでダメなのかもしれませんけれども。(もちろん初期の入国制限の遅さには辟易としましたが)

オリンピック開催、延期、中止。

指導者達の「自分の任期中になんとしてでも」という想いは当然あるとして、国民の生命と安全を天秤にかけてでも利己的に強行したい。だから判断を先延ばし。

ではなく

未曽有の事態に際して、選挙で選ばれた指導者達が医学的、科学的な見地を取り入れながら、国益のために全力で『ギリギリのチキンレースに本音を隠して交渉に臨んでいる』から判断が遅くなる、と信じて今日もマメに手を洗います。

一刻も早い収束を祈念致します。

 

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