丸山稲高議員の「毒と毒を混ぜて劇薬に」の発言に素早く違和感を感じてしまった件
北方領土問題発言の丸山稲高議員が、N国入党を表明しました。
その第一報を見た時、明らかな違和感を感じました。
今回はそれを記事に記します。
丸山稲高議員の発言
「代表は毒を持って毒を制すとTwitterで書かれましたが、毒って私か、と。まあ毒なんですが、混ぜて劇薬にしてですね。薬にしていくことで、変えられないところに突っ込んでいきたい」
私は現在は仕事で使用していませんが、MR(医薬情報担当者)の資格を持っています。MR認定試験の際、毒薬・劇薬、毒物・劇物の関係や表示方法は、しつこいくらい問題で出てきます。
この発言を見聞きされた医師、薬剤師、看護師、医療従事者の方で、即座に違和感を持たれた方は非常に多いと思います。
毒薬と劇薬の関係
毒薬と劇薬の定義です。
いずれも厚生労働大臣が指定し、薬事法により規定されています。
両方ともに非常に危険な薬品であり、用法や保管等々が細かく規定されています。
こちらのリンクも非常に分かりやすいので引用させて頂きます。
引用元:http://www.doyaku.or.jp/guidance/data/H21-4.pdf
丸山氏の発言
「代表は毒を持って毒を制すとTwitterで書かれましたが、毒って私か、と。まあ毒なんですが、混ぜて劇薬にしてですね。薬にしていくことで、変えられないところに突っ込んでいきたい」
とありますが、ツッコミたいのは以下2点。
劇薬は毒薬よりも毒性が低いだけで、一部の方を除いて有益では無い、非常に危険な薬品です。
毒薬と毒薬を混ぜても、劇薬になりません。
まとめ
医療関係従事者の方で、この発言を聞いて瞬時に違和感を感じた方は多いと思います。
薬事法上、毒薬と劇薬は明確に区別され、毒薬と毒薬を混ぜても劇薬になりません。そして毒薬は万人に対して害を持ち、劇薬も副作用が強く極めて危険性の高い薬物です。
私も、泥酔した上での北方領土発言や、なぜこの人物に血税が、という考えを持っています。楽しくお酒が飲める人は好きでも、悪酔いする人は好きでは無い。
しかしこの記事を見て、それ以上に強く感じたのが
おいおい節操ないなぁなんでもありかい、ということと
言葉は正しく使いたい、ということと
劇薬は良薬ではないよ、どうせまた悪い薬になるんちゃうん、ということです。
「代表は毒を持って毒を制すとTwitterで書かれましたが、毒って私か、と。まあ毒なんですが、混ぜて劇薬にしてですね。薬にしていくことで、変えられないところに突っ込んでいきたい」
薬事法の観点からも含めて、むしろ暗雲たれ込こむこれからの先行きを、的確に表現した発言でした。