サラリーマン お小遣い稼ぎ実践

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人事発表!えっ…。サラリーマンあるある 2か月前降格したばかりなのに。全く予想してないタイミングでの人事【前編】

突然の人事。へ?全く聞いていないんですけど。とまどいと恥ずかしさと嬉しさと。

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11月某日人事発令。私に下された全く予想していなかった人事を記します。今回も自分に起きた出来事をそのまま書いた、自分本位の完全雑記です。

なお今回のお話は10月に書いたお話の続編です。より詳しく書いていますので、よろしければ【①】【②】【完結】もお読みください。

ここまでのあらすじ

私は外資系メーカーに勤める40代サラリーマン。

会社は世界的にはそれなりだが日本法人としては120名程度の規模。

非常にニッチ、特殊な分野に事業展開している外資系企業。

2008年に新卒入社した会社が倒産、清算し、異業種である現在の外資メーカーに転職。営業一筋10年選手。

営業一筋18年の営業バカ。マーケティングとか小難しいことは分からない。

過去10年間の営業成績は対目標に対し7勝3敗。

2019年9月時点での職位はセールススペシャリスト。 

会社のヒエラルキーとしては(営業部のみ)

1.プレジデント・・・社長

2.ディレクター・・・ナショナルセールスディレクター

日本企業で言うところの取締役兼営業本部長。

3.マネージャー・・・セールスマネージャー6名

日本企業で言う課長より権限は広い。それぞれの地方でセールス、セールススペシャリストを統率する。イメージは部長に近い

4.セールススペシャリスト・・・8名。営業マン。営業の主力。それぞれの担当エリアで責任数字を持つ。セールス以上マネージャー未満の立ち位置であるが、はねっかえりも多く、社内では現場の意見を上に物申す存在。マネージャー以上の影響力を持つものもチラホラ。日本企業で言う係長。それぞれに欠点があるがゆえにマネージャーに昇格できないものもいれば、自分の生きる道はマネジメントではないと達観しているものもいる。

5.セールス・・・営業マン。約70名。それぞれの担当エリアで責任数字を持つ。入社して年次の浅い若手もいれば、20年以上在籍しているベテラン社員も多数いる。

このようなヒエラルキーで組織が成り立っている。

 

10月に新たに『アシスタントマネージャー』という役職が新設されることとなった。

マネージャーとセールススペシャリストの中間に位置する。

セールススペシャリストの私は昇格の当落線上にいると思い、他の同僚達と誰が昇格するか予想していたが…。

まさかの降格。

セールススペシャリストでさえもなくなり、無役のセールスとなる。

 

前回の人事における、このシリーズに登場する7名の登場人物の結果をまとめると

佐藤:48歳マネージャー。私の上司。鬼軍曹

⇒今回の人事には関係無し。

渡辺:45歳セールススペシャリスト。先輩。北海道。仲良し

⇒アシスタントマネージャーに昇格。

中村:40歳セールススペシャリスト。先輩。九州。そこそこ仲良し

⇒アシスタントマネージャーに昇格。

乙川:42歳セールススペシャリスト。先輩。関東。嫌い

⇒セールススペシャリスト据え置き。

井原:35歳セールス。東北。同期。仲良し

⇒セールススペシャリストに昇格。

上岡:29歳セールス。中四国エリアの後輩女子社員。仲良し

⇒セールススペシャリストに昇格。

自分:42歳セールススペシャリスト。凡庸。

⇒セールスになり無役に。

 

アシスタントマネージャーに昇格できないまでは納得できるが、セールスに降格となるのは納得できないと説明を求めたところ、上司・恩師の鬼軍曹佐藤からは

「アシマネには上げ切れなかった。申し訳ない」

という謝罪と

「お前のセールススペシャリストとしての実績はもう立証済だから、お前の社内評価の立ち位置はアシマネ未満セルスぺ以上。」

という説明を受ける。

 

曲げない男、恩師の佐藤だからギリギリ納得できる気持ち。

いやそりゃ詭弁だろという気持ち。

 

 

合わせて

「サラリーマン組織のステップアップとしては手遅れに近い岐路の岐路」

という冷静な分析もしつつ、

はは~ん。OK。そうくるわけね。じゃあ見せてやるよ俺の実力を。

という気持ちになった。

というところまで書きました。

 

上岡さん

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はは~ん。OK。そうくるわけね。じゃあ見せてやるよ俺の実力を。

と思いはしたが。

やはり複雑な気持ちで日々の仕事に従事した。

自分はサラリーマンとしての本流から外されてしまった、という気持ち。

 

改めて思うが、外資系企業は完全実力社会。

シビアである。

組織にとって有益な人間は評価され階段を登っていくし、そうでない人間は社歴に関係なく冷遇される。

 

さらっと書いたが、今回の人事で40歳を超える社歴10年の私は、社歴4年29歳の上岡さんに抜かれている。

 

上岡さんが入社し初めて接した時から「こ、こいつはタダ者ではない」と思った。

 

性格が良い。

いつもほがらか。ニコニコしている。人の良いところを見つけようとする。他人の悪口なんて絶対言わない。

努力家。

私も彼女も地方駐在員なので基本好きな時間に仕事をするのだが、私以上に仕事をしている痕跡が分かる。

仕事量。

私より確実に早い時間から取引先におり、私より遅い時間まで取引先にいる。

分析力があり、実行できる。

前職でコンサル系の仕事をしていたせいか、私と違い分析力があり、ポテンシャルのあるところにターゲットを定める精度が高い。そしてそれを実行する。

物事の考え方が適切。

「isativeさん。この案件について、〇〇の理由でいま〇〇の状況にあり、私は〇〇にすすめているのですが、isativeさんならどうしますか」

相手を想い、自分で考え、他者の意見も加味し、セカンドプランを持とうとする柔軟性もある。

交渉力、折衝力が半端ない。

良い子で終わらない。曲げないところは曲げずに正論を貫き通すメンタル的強さも持つ。我を通すときは通す。

弱さを人にさらけだすことができる。

4年の付き合いで、何回か仕事の悩み相談で涙を見たことがある。その時の悩みのレベルも半端なくて、適切な助言をしてあげることができなかった。

 

 

私は営業経験しかないが、だからこそ営業としてだまされない。

ひとが優秀・魅力的であるか、そうでないか見分ける方法として「顧客が営業をどう見ているか」をひとつの指針としている。

彼女の得意先に同行したときに、顧客が大喜びし彼女の周りにできる人だかり。

これこそが彼女が相手を想い適切な提案を行い、顧客が我が社の製品を通じて彼女に感謝していること、彼女の努力の現れである。

 

上岡さんが25歳で入社してきた4年前、セールススペシャリストとして指導係になった私は、彼女こそが会社の宝物になると思い、自分の全ての知識、経験を全力で伝えた。

 

営業の仕事は、知識・経験共に3年もすれば先輩社員から学ぶものはなくなる。上岡さんの場合は1年程度で私から教えることは何もなくなった。

そこからは仕事に対し助言・意見を求め求められの対等な関係になったと思っていた。

 

上岡さんとは仕事以外でもウマがあう。

異性なのでこちらから誘うことはないけれども、誘われたら飲んだりカラオケDAM精密採点ガチンコ勝負をしたりする。

 

 

外資企業は成果を挙げる人間に対し対価を払う。

基本給は多くないが、成果に対して払われるインセンティブが半端ない。

年収の倍増、半減はザラだ。

目標に対して110%くらいまでなら大したことないが、120%、130%となるとインセンティブの額が急上昇する。

突き抜けた成果を残したことがなく、目標ギリギリ達成請負人の私はそんなにもらったことはないが、今年の上岡さんの営業成績は全国TOP。

年収は2,000万に届くのではないか。

 

上岡さんは性格が良く、努力もでき、感謝も忘れない。

彼女こそが今後の我が社の未来を担う宝である。彼女が辞めること無くキャリアを積み、将来ナショナルセールスディレクターになってくれれば、我が社の未来は明るい。

本気でそう思えるほどの逸材である。

 

なんか上岡さん礼賛の言葉を並べてしまったが、私の心情を正確に伝えるために記す必要があった。

 

誇りをもって営業一筋18年。 

40代社歴10年の中年サラリーマンが。

自分が教えた20代4年目社員に、役職で抜かれ、給与で抜かれた。

でも心の底から彼女の人間性を認め、自分が全力でこれまで高めてきた営業のクオリティで敵わないと認め、リスペクトしている。

 

その心情。

 

とんでもない逸材を指導でき、自分の所属する営業エリアで切磋琢磨し、私をすがすがしく追い抜いていった心境。

 

もう、自分は、よいのではないか。

 

サラリーマンとしての出世は望まず、のんびりして。

だって会社が俺を選ばなかったのだから。

おじさん営業として自分の責任営業数字を着実にこなしつつ、このまま無役のセールスとして会社が必要としてくれるところまでやっていく。

絶えず入社してくる若手に、知識面で必要とされるおじさんポジション。

 

もうそれでよいのではないか。

 

一方で、おじさんポジションが許されるほど会社は甘くない。

過去記事に書いたが、我が社で定年を迎えた営業はひとりもいない。

ただのひとりも。

 

自分が最初のひとりになれると思うほどに楽観的ではない。

さて、どうしたもんか…。

 

消費増税前駆込需要の9月納品ラッシュ。

その嵐が終わり、10月人事と合わせ、軽い燃え尽き症候群。

 

ぼ~っとしていた11月のある日、本社から電話があった。

 

全体会議と講演

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電話の相手はそれなりに仲が良い本社マーケのマネージャーから。

「isativeさん。ち~す」

「お疲れ様です。なんすか。ぼくなにかしましたか」

「またまた~。いや、今度11月末の全社会議で、isativeさんに30分講演してもらえないかなと思って。ほら、競合にほとんど決まってたけども、全部ひっくりかえして全台納品したあの案件。」

8月のツイート。

少し解説させて頂く。

外資あるあるで、日本企業でも多いと思うのだが、我が社では最低年2回本社で全社員の集まる全体会議がある。

全社員なので、もちろん外国人社長以下、お偉い方が勢ぞろいする。

外資につき12月決算、2020年1月から新しい年度が始まるため、それに向けての会議ということで「キックオフミーティング」と呼ばれる。

 

キックオフミーティングは3日間。

ざっくり1日目は全社的な中長期戦略を経営陣が全社員に伝える日。

2日目は各個人の営業スキルトレーニング。

3日目は各製品プロダクト毎の戦術を営業におとしこむ日。

その3日目の「プロダクト毎の特筆すべきサクセスストーリー」で、私の案件を全社員に向けて30分語ってほしとのこと。

 

本社マーケが語ってほしい案件というのは、今年8月にツイートした案件。

3年前まで私が担当した超大口重要顧客。

前任者が退職したため3年ぶりに担当に戻ると、我が社製品の継続使用ではなく、すでにほぼ他社切り替えで決まっていた。

私の中での最重要案件。

前任者のせいであり情状酌量されるとはいえ、ここが他社に切り替えられると今年はおろか来年の営業数字も終わってしまうという、崖っぷち案件。

詳細を書き始めるとそれだけで1記事になってしまうので割愛します。

 

私は覚悟を固めた。

自分の持つこれまでの営業スキル全てを出し切り、全部ひっくりかえした。

おまけに我が社の製品を追加して全台納品を成し遂げた案件。

 

注文をもらったと報告をした電話先で、鬼軍曹の佐藤が号泣した、超難易度案件。

重要顧客ゆえに、本社も注目して経緯を見守っていた、超重要案件。

 

営業経験の長いひとなら分かると思うが「自分でなければ決めれなかった」と(勘違いかもしれないが)胸を張って誇れる案件。

 

これを全社員に語ってほしいという。

 

「でも〇〇さん。〇〇さんなら状況わかっていると思いますけど、この案件の入り口が前任者からの担当変更の時には…、になるので、事実ではありますし退職したとはいえ、前任を批判するみたいでちょいイヤですね。あと、難易度高過ぎて参考にならないんじゃないですか?」

 

「いや。案件としての難易度は確かに高いけれども、isativeさんがされたことは、高いレベルではあるけれども、ある意味営業がすべき当たり前のことだと思うんです。

なすべきことを高いレベルで実直に実行した、という意味で他のセールスが学ぶことは多いと思うんです。

あきらめて当然のあの状況をあきらめないマインドも発信してほしいです」

 

「あきらめないマインドって…。あきらめたら営業数字が2年連続で終わるからあきらめれなかっただけでしょ…。そもそも2年連続で目標を大きく未達したらクビというシステムなんだから…。わかりました。気は進まないけど、引き受けます。」

 

私は大人数の前で講演するのは、そこそこ慣れていて苦にしない。

社外に対しては100人規模程度までの講演なら、まあ間を持たせれるレベルの資格、免許を持っていて年数回は行うし、社内講演なら数年に1回程度引き受ける。

 

「ところで、講演するのは私だけではないでしょう。ほかには誰が講演するのですか?」

 

「え~っと。〇〇のプロダクトはisativeさんで、▲▲は上岡さん、■■は川本さん、★★は立花さんです」

 

ほお。これは興味深い。

 

川本さん。

川本さんは入社3年目の女性社員。勤務地は東京。

入社1年目から優秀な成績を叩き出し、3年目の今年も激しくTOPを上岡さんと争っている。前回10月人事時に、なんと入社2年10カ月でセールススペシャリストに異例の昇格を果たした超逸材だ。

出世のスピードだけでは、上岡さんを超える。一緒に仕事をしたことはないが、超優秀なのは間違いない。

ウチの上岡さんと将来ライバルになると目されている。

 西の上岡、東の川本。

 

そして立花くん。

立花君は入社6年目35歳の後輩。昨年まで営業でセールススペシャリストまで務め、今年から本社マーケに転属になっている。

営業時代の立花君も超優秀。3年連続TOP5入りし、昇格&本社に栄転となった。

我が社では営業で特に優秀な成果を残した社員をいったん本社に組み込み、マーケ的業務経験も積ませ、数年して営業マネージャーとして中核を担わせるルートがある。

バリバリの次期マネージャー候補だ。

 

全社会議で講演するメンツは

営業部の絶対的元エース、立花くん、6年目35歳。

西のエース、セールススペシャリストの上岡さん、4年目29歳。

東のエース、セールススペシャリストの川本さん、3年目28歳。

そしてわたしisative。セールス(無役)10年目43歳。

 

「ちょっと…。何ですかこのメンツ。ぼく、完全にネタ扱いになるんじゃないですか?そもそも僕この間の人事でセールス(無役)になってますし。他にもアシマネやセルスぺの適任者や適切案件があるんじゃないですか?」

 

「いえ、誰もisativeさんのこと、そんな風に思っていませんよ。あの案件の難易度を知っているからこそお願いしています。」

 

「わかりましたよ。どうせ断れないんでしょ笑」

 

このようなやりとりがあり、3日目の全社員前での30分プレゼンの資料を作ることになった。

プレゼン資料を作るのは慣れている。

自分が経験した事実をそのままパワポに落とし込むだけ。

ブログを書くのと一緒だ。

 

しかしただ淡々と発表をするのでは面白くない。

 

この半年で、私はブログを始めている。

ブロガーのはしくれとして、ブロガーの矜持をみせてやる。

3時間程度かけて、自分の中ではそこそこのパワポが完成した。

 

 

そして11月某日、東京出張。

全社会議1日目。

初日は10時から会議が始まる。

 

9時半に会場に入ったとき。

 

全社会議当日朝、突然の人事

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「isativeくん。おめでとう」

熱い男、渡辺さん(アシマネ)が私に握手を求めてきた。

 

「いや~。まあ当たり前なんだけどな。俺も嬉しいよ」

「おはようございます。なんすか?おめでとうって?」

「なによisativeくんメール見てないの?全社メールで人事が出てたよ」

 

9時頃、人事メールが出たらしい。知らなかった。

 

確認してみた。

 

 

以下の者をアシスタントマネージャーに任ず。

渡辺(10月セルスぺ→アシマネ→今回アシマネ)

中村(10月セルスぺ→アシマネ→今回アシマネ)

isative(10月セルスぺ→セールス→今回アシマネ)

 

へ…。

アシスタントマネージャー?

2階級昇進?

 

嬉しい。

嬉しいけども。

じゃあ、なんで10月に1段階落としたのさ?

 

やばい。

ちょっとサラリーマンとしての戦闘態勢を解いてしまっている気がする。

感度が落ちてる。完全に油断していた。

 

会議室で着席する。

 

となりには上岡さんが座る。

「isativeさん、私、本当にうれしいです。言いづらかったんですけど、私なんてまだまだなので、前回の人事はおかしいと思っていましたし、これが当たり前です。」

 

上岡さんありがとう。

上岡さんの性格が良いのは良く分かっている。

私の昇格を心から喜んでくれているのが良く分かる。

一方でその優秀さゆえに、もう1年くらいは私が上の序列の方が自分にとって有益であるのも、本能的&理論的に理解しているのだと思う。

 

上岡さんの目が涙でうるんでいる。

上岡さんありがとう。

その自由自在に目に涙を浮かべるスキル。営業ならもっているよな。使い方さえ間違えなければ、ここ一番で使用できる必殺のアビリティであることには間違いない。

俺も若いころは時々使っていたよ。

でも年齢を重ねるごとに、使用できるシチュエーションが減っていく。いま、俺が使うと「痛いヤツ」と思われる場合が大半だ。

これから君もその年齢ゾーンに入る。気を付けような。

 

鬼軍曹の佐藤が握手を求めてくる。

「おめでとう。」

「佐藤さんありがとうございます。って…。こういうのって普通内示とかないんですか?勘弁してくださいよ。素でいまさっき知ったんですけど。ちょっと二人で差し飲みしませんか

「わかった。じゃあ来週月曜日な」

 

ほか、数名の方から祝福の言葉をもらいながら、そのまま10時開始の会議が始まった・・・。

 

この時の私の心理を正確に書く。

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10時から始まった全社会議。

数十分前に初めて知らされた2階級昇格。

初日の会議に参加しながら、このとき思っていた私の頭の中を、正確に、正直に書き記していく。

 

10%

嬉しい。ただただ、嬉しい。

営業として単年で飛び抜けた成果は残せないけれども、継続的に毎年成果を挙げてくる安定感。

営業起源のクレームは絶対引き起こさない、かつ品質起源のクレームも一人で何とかする放置プレーオッケーの気楽感。

若手新人が困った際、気軽にお助け役として電話できる兄期感。

2か月前、一度は否定されたように思えた自分のストロングポイントを、会社が評価してくれたと感じて、嬉しかった。

 

20%

佐藤への感謝。

2か月前、セールススペシャリストからセールスになったときに佐藤が私に説明した言葉。

「お前はセールススペシャリストの域は超えているから、アシマネ未満、セルスぺ以上の位置にいる」の説明。あの言葉に一切のウソはなかったことになる。

いや…。

そうはいっても佐藤自身も私の人事に納得できず、私を引き上げるためにこの2か月で動いたのだろう。

鬼だけれども確固たる覚悟の量を持ち、部下にまっすぐに相対してくれ、体も張る。

その男気に感謝。

 

20%

アシマネ着任への恐怖。

今回の人事で、アシマネは明確に「マネージャー未満、セールススペシャリスト以上」に位置づけされた。次期マネージャー候補である。

 

私は仕事に対する覚悟の量で、現マネージャー陣に大きく劣っていると思っている。

私は営業に対する成果の量で、同じくアシスタントマネージャーに任命された渡辺さん、中村さんに劣ると思っている。

私は営業に対するクオリティで、私より下のセールススペシャリストに位置付けられた、上岡さんに劣ると認めている。

 

サラリーマンの方なら良くお分かりだと思うが。

実力の伴わない昇進は、逆にサラリーマンにとって不幸だと思う。ポストに見合った仕事をできず、退社していった人間を多く見てきた。

アシスタントマネージャーに昇格までいかなくても、セールススペシャリスト復帰までで、私の自尊心は満たされたし、十分に喜べたのに。

「渡辺さん、中村さんと同格?全国3人のうちのひとりが俺?無理無理…。」

これが本音である。

 

50%

やべえ!明日の講演どうしよう!!

 

全社会議3日目に30分の講演がある。

 

私はそのパワポを「セールス」の職位前提で作成している。

 

バリバリの若手優秀社員の

立花さん(次期マネージャー)

上岡さん(セルスぺ)

川本さん(セルスぺ)

に加わった、

 

isative(無役のセールスおじさん)

の前提で作成している。

 

2週間前に講演依頼があった時、プレゼン資料を作成する前に、どんなパワポなら良いか、イメージした。

 

優秀な3人の、秀逸したプレゼン。

しかしレベルが高過ぎて、若手社員には???の部分も多いのではないか?

おそらくポテンシャルやターゲットといった、小難しい話になるのではないか?

 

よっしゃ。

セールスおじさんが小難しい話いっさい抜きで、笑えるパワポを作ってやろう。

 

そう考えてパワポの出だしを「ぱくたそ」からとった、猿が悩む写真から始まり、ダメな猿とダメな猿が悩みを共有し、それを乗り越えて成長していく感動ストーリーの雑記調のパワポにした。

 

パワポをつくったときも、このツイートをしたときも、自分は「セールス」としてパワポを作っており、まさか直前にアシマネに昇格して、「アシマネ」として講演するとは夢にも思っていない。

 

昇格人事を受けて私の頭を支配した50%は

「やべえ!明日の講演どうしよう!アシマネの講演が、猿で始まり猿で終わる…」

である。

 

ここでいったんまとめ

11月に私にあった人事、およびそれにともなう心情描写をそのまま記させて頂きました。一個人の係長~課長クラスの人事を長々と書いてしまい申し訳ありません。

 

突然の昇格人事。2階級昇格。

うれしさと、感謝と、恐怖。

 

しかし私の頭を支配したのは

「ヤバい。講演どうしよう…。」

 

営業部の組織100名弱の中、アシマネはTOP10~15名のポスト。

そこに引き上げるために、上司の佐藤はじめ多くの方が声をあげてくれたであろう今回の昇格。反対意見も多かったハズ。

 

その人事発表の直後に行われる講演。

外国人社長以下全社員が見守る、新任のアシマネとしての講演。

 

その発表資料に

ダメなお猿とダメなお猿がともに励まし合う、感動の雑記ストーリーで臨んでしまった私。

事前に昇格を教えてくれれば、違うパワポ作ったのに…。

 

10,000文字を超えてしまいましたので、記事を分けさせて頂きます。

次回は

「地獄だった講演」

「佐藤との差し飲み。今回の人事裏」

「今後のブログとの関わり方」

について記したいと思います。

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