自然に還すタイミングを過ぎた、夏に捕まえたカナヘビ。少しでも良い環境で。我が家では越冬2年目を迎えます。
カナヘビの越冬について記します。
この記事を書くにあたり
前回書いた我が家のペット、カナヘビの記事。
8月と10月にアクセスが増えました。おそらく8月は夏休みでお子様が捕まえたカナヘビの飼育方法に途方に暮れ、10月は自然に還すかどうか迷われた方がアクセスされたのだと思います。
越冬か冬眠か。
我が家では越冬2年目を迎えます。冬眠ではなく、越冬を選びます。
私は爬虫類博士でもカナヘビマスターでもありません。現在飼っているカナヘビが爬虫類初めてのペットです。
そんな私でも、昨年5月に子供が庭で捕まえたカナヘビの飼い方をネットで調べ、できる限りの環境を整え、結果1年目の冬を無事越すことができました。2匹は今日も元気に走り回っています。
この記事は同じくカナヘビを飼育し、越冬か冬眠かで悩まれている方の判断基準に、あるいは越冬させるのであれば、どのような設備・環境を整えるべきか、我が家のケースを例に書き記していきます。
カナヘビとは
正確には二ホンカナヘビ。
成体の体長は18~25cm。自然下での寿命は約7年と言われています。
日本全土に広く生息しています。森林、草地、庭先、どこにでも生息しています。我が家も子供が庭で捕まえましたので、身近なトカゲと言ってよいでしょう。
後程詳しく述べますが、完全肉食。でも爬虫類なので、いつも満腹でいる必要はありません。2~3日エサをあげなくてもそのくらいなら全然大丈夫。
似たような「ニホントカゲ」と比べると華奢(きゃしゃ)。土に潜らず、日光浴が大好きでよく日向ぼっこしています。昼行性。
比較的おだやかな性格で共食いもほとんどせず、多頭飼いも可能。「ニホントカゲ」に比べると人間にも慣れやすく、陽気な印象を与えます。
お気軽にひと夏飼育するには比較的簡単な爬虫類、それがカナヘビです。
しかし、爬虫類です。
適切な温度管理・適度な紫外線・エサを怠ると、高確率で弱り、星になります(我が家では星になったことが無いので、私が知り得た情報です)
夏。
「快適な温度の部屋の中で飼い、その辺の豊富なエサ(虫)をあげる。適度な日光浴させなくて確実に病気(クル病)が近づいてきていることを認識することもない」
が成り立つ時期から、
冬。
「夏に飼育を始めて数か月。紫外線(日光浴)が足りなくなるとそろそろ病気になる時期。常時最低15度以上、理想は下限20℃上限35℃の温度管理&日中は常時紫外線照射。エサはそのへんでは取れないので、ペットショップでコオロギを購入」
これを11月~3月の間続けて、初めてカナヘビは来年の春を迎えることができると思っています。
ひと夏飼育するのは比較的簡単だけれども、飼育下で冬を越すとなると難易度が跳ね上がるペット。
それがカナヘビです。
カナヘビを飼ったきっかけ
2018年5月に小学1年生の長男が庭先で全長20cmの大人カナヘビを捕獲したのが最初です。
私も嫁様もトカゲ好きということも全くなく、すぐに逃がせと説得し一度は放牧。しかし翌日おそらく同じ成体であろうカナヘビを同じ場所で再度捕獲。
きっちり世話をするという約束で飼い始めたのがきっかけです。もともとは、ちょっと飼ったら逃がすつもりでした。
数週間後、今度は同じ庭先で、尻尾が切れている見るからに生まれたばかりの、本当に小さな赤ちゃんカナヘビを発見。
正確な確率はわかりませんが、自然下で成体になれる赤ちゃんカナヘビは多くはないでしょう。そして何かに襲われたのでしょうか。すでに尻尾が切れている。体力も消耗しているはず。
一匹目に愛着も沸いてきていたこともあり、保護する名目で赤ちゃんカナヘビも飼うことになりました。
理由はどうであれ、生き物を飼うことは飼い主に重い責任が生じます。
自然下で危険と隣り合わせながら自由に生きること、飼育下で自由は奪われたけれども安全に生きること。どちらが幸せかは言葉が通じないので分かりませんが、少なくとも自然の摂理に反し、人間が自分都合で自分勝手に飼育を決めたからには、出来る限りの環境で飼う義務があります。
この時までは1匹目の大人カナヘビを大きな虫かごに土を入れて、その辺で捕まえた虫を与えるレベルだったのですが、赤ちゃんカナヘビが加わったことから、飼育する設備を整えるようになりました。
性格が違う(個体差がある)
デカービーさん
名前はデカービー。体長22cm。
虫を丸呑みする=星のカービーが何でも吸い込むことから命名。
我が家に来た時から大人ですので、生後何年か分かりませんが少し大きくなった気がします。
美しい。スラーっとして細身。スタイル抜群。小食。
エサの取り合いで自分より小さいチビにいつも負けます。一度エサを取られると半日くらい落ち込んでエサを食べなくなるので、まずチビにエサをやって、食べている隙にデカービーさんにエサをやる工夫が必要です。
気が小さく臆病。しかし後から入ってきた赤ちゃんだったチビを受け入れるやさしさを持つ。その繊細な性格と美しいフォルムから、我が家ではリスペクトを込め「デカービーさん」とさん付けで呼ばれています。
チビ
名前はチビ。体長は18cmほど。
2018年6月頃生まれのハズなので、1歳半。
尻尾を自切したためか、再生した直後から尻尾がまっすぐでないため、一時はクル病なのかと心配したがず~っと超健康体。元気に走り回っています。
タイトルの映像はまだ小さい昨年のもの。今は尻尾が短いだけで、体格はデカービーさんよりゴツく、すでに全然チビではない。赤ちゃんの時から飼われているからか、人間をまるで恐れない。
大食漢。コオロギMでも2~3匹丸呑みします。お腹がパンパンになるまで食べ続けます。少々乱暴者です。
やんちゃ&攻撃的な性格のため、自然と「さん」付けはされず、チビと呼び捨てされています。
なお、カナヘビが懐く懐かない理論がありますが、あくまで爬虫類のため、人間に「慣れる=あまり気にならなくなる」ことはあっても「懐く=好きである」ということはないと思っています。
自然に還すにはもう遅い?
どうでしょう。
11月初旬のこの時期、四国の最高気温21℃、最低気温8℃。
遅いのは間違いないです。最低気温が低すぎます。
遅いのですが、なんとか、ギリギリ間に合う個体もいるでしょうか…。
カナヘビは変温動物のため、自分で体温調整ができません。活発に動き回りエサを捕食する、捕食したエサを消化するためにも、適切な外気温が必要です。夜にゆっくり休む時が20℃程度、活発に動き回る時は30℃を少し超えるくらいが最も適した温度です。
20℃を下回ると、カナヘビは活発に動き回れません。すなわち捕食に失敗してしまうかもしれません。
11月2~4日の3連休、山にエサを捕りに行きました。まだまだコオロギ・バッタ・クモはたくさん捕まえることができました。エサはまだあります。
問題は冬眠に備え、カナヘビが現在最高のコンディションか?ということと、お腹を空っぽにできるか?ということです。
個体差もあると思いますが、カナヘビは15℃を下回ると冬眠していきます。
冬眠に入ると文字通り眠りにつきます。代謝機能が低下し、消化機能も低下します。数か月間一種の仮死状態になるカナヘビ。最高の状態で冬眠に臨まないと、それだけで冬眠失敗=星になる可能性が高まります。
また、冬眠中に胃の中に消化されないエサが残っていると、冬眠中にお腹の中でそのエサが腐ります。そしてカナヘビは星になります。
まだ気温が高く活発に動き回れる9~10月に自然に還し、豊富なエサでカナヘビが体力を付け、気温の低下とともに自ら絶食し胃を空にし、冬眠に最適な場所を選び地中に潜り眠りにつく。自然に還すのであれば、これがベスト「だった」と思います。
11月上旬の現在自然に還しても、おそらくは高確率で冬眠に失敗するものと思われます。
一方で、飼育下にて冬眠させるにせよ越冬させるにせよ、適した環境でなければこれまた星になる可能性が高いと考えられます。
飼育を続けるのであれば、飼い主ができる限りの環境を整える準備をしっかりすること、それができないようであれば、少ない確率に賭けて自然に還してあげること。
その最終判断が求められる時期です。
冬眠か越冬か
我が家では昨年に引き続き、冬眠はさせずに越冬させます。
自然下では冬眠場所を自由に決めれるカナヘビですが、飼育下では飼い主の判断で場所・土の種類・土の深さ・湿度を決める必要があります。その環境下でカナヘビは冬眠することになります。自然下よりも適しているかもしれませんし、適していない環境かもしれません。
爬虫類を越冬させることによる成体への影響も諸説あります。越冬はより負担がかかるという説もあれば、過酷な冬眠をスキップできるため良い、との説もあります。
私は子供の頃、そのへんで夏に捕まえたカメを冬眠させ、失敗した経験があります。
春になっても起きてこないため飼育カゴの土を掘り起こして、星になったカメを見て、小さくないショックを受けました。
冬眠か越冬か。冬を迎えた1年目の今頃さんざん悩みましたが、その時の経験に加え、越冬であればきっちり自分(家族)の目の届く範囲で管理ができると考え、越冬を選択しています。
環境・設備
我が家での使用品例に、飼育に適している(と私が考えている)設備をご紹介していきます。
飼育ケージ
ジェックス レプテリア500を使用しています。520✖265✖340㎜。
本当はもう少し大きいケージを用意してあげたいのですが、太陽光も取り入れる窓際のサイドボードの上におけるスペーズ等の、他の条件も鑑み、こちらの製品を使用しています。
カナヘビはとっかかりのないガラス面を登れないので、ある程度の大きさの水槽であればケージとしては何でも良いと思います。
ただし、あげるエサは種類が多ければ多いほど良いとしてバッタや蛾を入れる場合、彼らは上から脱走します。脱走を防ぐ蓋が必要です。
蓋をする場合、バスキングライトの熱にも耐える鉄製&目の細かい網が必要になります。
また後述しますが、冬は温度を保つため、底面にパネルヒーター(床暖房)が必要になりますので、パネルヒーターを差し込むちょうど良い幅の空間も底面に必要です。
普通の水槽でも十分に代用可能ですが、さすがに爬虫類飼育用ケージだけあって様々な条件を最初から満たしていますので、価格も7,000円~8,000円と値ごろなこのケージを使用しています。
紫外線ライト(クル病予防)
寒さゆえ屋外で日光浴ができませんので、冬の飼育には必須です。
日中の気温が20℃を超える今の時期であれば、まだ屋外で日光浴ができるのですが…。
チビは気持ちが良いのか、目を瞑って日光浴を楽しんでいるようです。そして赤ちゃんの時から飼育され人に慣れているのか、触っても逃げません。
ちなみにデカービーさんは触ろうものならもの凄い勢いで逃げます。
紫外線照射が不十分だと「クル病」にかかり、骨が軟化し背骨や尻尾が変形し、最終的に衰弱死もしくはエサを食べることができずに餓死します。
クル病になる原因は紫外線不足、もしくはビタミンD不足です。
カナヘビは昼行性で日光浴が大好きな生き物ですが、それは体を温めていると同時に紫外線を吸収し体内でビタミンDを生成しています。
カルシウムを吸収するためのビタミンDの不足が続くと骨が軟化し、クル病になります。
数日や数週間程度でかかる病気ではない(夏に捕まえて秋に発症する病気ではない)ので見た目が元気でも、紫外線の吸収が少なければ高確率で訪れる病気とされています。
春~秋の間は屋外で日向ぼっこ(1日30分程度)させることができますが、冬の気温はカナヘビにとっては極寒のため、屋内で紫外線を浴びる必要があります。
つまり、長い冬の間この紫外線ライトに頼ることになります。
我が家ではレプタイルUVB100 13Wという製品を朝6:00~夕方18:00まで照射しています。
一度良かれと思ってもう1ランク紫外線照射量が多いUVB150 26Wという製品を使用したことがありました。使用してしばらくして、デカービーさんが両目を瞑るようになりました。
「まさかクル病か・・・?」と大いに焦ったのですが、調べたところ紫外線照射量が多すぎると目を傷めることもある(人間もそうですね)という情報もあったため、もとのUVB100に戻すと、元気になりました。
そのときチビはケロッとしていましたし、原因が本当にUVB150にあったのかは分かりませんが、強ければ良い、というものでも無いようです。
成体までの距離は少なくとも30cm以上は離してあげましょう。
なお、この製品を使用した場合必須となる、固定用アームと紫外線を防ぐカバーは別売りです。
バスキングライト(保温球)
飼育温度を25℃前後に一定に保つことができるのであれば不要かもしれませんが、必須だと思っています。
バスキングライト。体を温める保温球です。限られた範囲のみ、温度を上げることができます。我が家ではサングローバスキングスポットランプ 75Wを好んで使用しています。
カナヘビは自分で温度調整をできません。寝ている時は20℃程度で良いですが、エサを捕ったり消化したり、活発的に動き回りたい時は、まず体を温める必要があります。
じゃあケージ内全てが30℃OVERで良いのかというとそれも違っていて、休まりたい時もあります。人間と同じですね。
要はケージ内にホットスポット(30℃前後)とコールドスポット(20℃前後)を人為的に作ってあげます。
そうすれば、このように体を温めたいときだけバスキングライトの真下に自分から移動してきます。お腹が温まるのが好きなのか、バスキングライト直下の石の上にいることが多いですが、ライトにより近いためさらに温度の高い登り木に上がってじっとしています。
ケージ内25℃前後が保てるのであれば必ずしも必要でないかもしれませんが、健康に快適にストレス無く生活してもらうためには、必要だと思っています。
温度計
その名の通り、温度計です。
写真はケージ内側面に貼れる爬虫類用の温度計ですが、温度が図れれば何でも良いとおもいます。
先に述べましたが、ホットスポットとコールドスポット、2点の温度を把握できた方が好ましいため、ケージ両脇に2個設置するのをおすすめ致します。
パネルヒーター(床暖房)
ケージの外底面に敷いている、爬虫類用のパネルヒーター(床暖房です)。
我が家ではエキゾテラ レプタイルヒート Mという製品を使用しています。
ヒーターの表面温度は45±5℃。暖かさがケージ~土を伝わり、土表面を快適温度に温めます。カナヘビが一番温まっている快適温度の場所に移動し、丸まって寝ることができます。
24時間つけっぱなしです。我が家は11月に入りスイッチオンしました。
ヒーターは他にもケージ全体を囲うもの、ケージ上部から下に向けて温めるもの等々様々な種類がありますが、比較的温暖な四国の我が家では、冬でもこのパネルヒーターのみで土の表面を20℃程度に保てますので、他の暖房器具は使用していません。
エサ
エサや水やりについて我が家を例にご説明します。
(こちらはデカービーさんがバッタを丸呑みした瞬間の映像です。足が出ていますね)
コオロギ・バッタ・イモムシ・クモ
カナヘビは完全肉食です。
コオロギ、バッタ、イモムシ、クモなど、口に入るサイズで固い殻に覆われていない虫なら何でも食べます。
人間と同じく、いつも同じものを食べていると飽きてしまい、食欲が落ちることがあります。また、栄養も偏ります。できる限り自然に近い形で、様々な虫を食べさせてあげる努力をする必要があります。
冬の間は屋外でほとんどエサとなる虫が捕れないため、ほぼペットショップのコオロギに頼ることになります。BESTはSサイズ(1匹12~15円)を1日数匹ですが、それだと食費が嵩みます。小さめのMサイズ(1匹14円~18円)であれば1日1匹で済むため、カナヘビが食べるようであれば、Mサイズでも良いと思います。
カナヘビは毎日エサをあげる必要はありません。1日お腹いっぱいまで食べさせたら、中1日開けて給餌するくらいがちょうど良いと思います。
ちなみにデカービーさんは小さなMサイズまでしか食べません。チビは普通サイズのMを丸呑みします。ここでも個体差があります。
ミルワームは栄養価が低く、メインのエサになりません。時々おやつで与える程度で。
コオロギに飽きてしまったら、カナヘビが絶食してしまうこともあるようです。
そうなるとシルクワームやハニーワーム等、栄養価が高く通販で手に入る高級イモムシを入手する必要もあるようですが、我が家では幸い一度も絶食に直面していません。
なお、カナヘビは人間が食べるものは食べません。時々ササミや煮干しやバナナを食べたという記述を見かけますが、好んで食べていません。星になります。
コオロギ等の生餌が無理という方は、せめて冷凍コオロギを用意しましょう。冷凍コオロギも無理であれば、少ない確率に賭けて自然に還してあげましょう。
カルシウム等サプリメント
自然下では様々な虫を捕食し、栄養のバランスを保っているカナヘビも、飼育下ではどうしても偏りがちになります。
前述しましたが、特に重要なのはカルシウムとビタミンDです。
我が家ではGEXカルシウム+ビタミンD3という粉末状の製品をコオロギにまぶしてあたえています。また、飲み水にもカルシウムとビタミンDの液体サプリを含ませます。
与え過ぎに要注意です。サプリは数滴水に垂らす程度で。ですので、1年経ってもほとんど減っていません。
液体サプリはともかくとして、粉末状のGEXカルシウム+ビタミンD3をエサにまぶすことは、春夏秋冬問わず必須とされています。
給餌用ピンセット
給餌の際に使用する、竹製のピンセットです。
エサを数匹放牧するタイプの給餌方法であれば、必要ありません。ただ我が家ではデカービーさんにあげたくてもチビが横取りしてしまい、計画的に給餌できないことが多々あります。そんなとき(給餌したい個体にダイレクトにエサをあげる)に直接あげるために必要です。
写真はチビがピンセット先のバッタに勢いよくジャンプして飛びついている映像です。この際に鉄製のピンセットだとカナヘビを傷つける可能性があるため、竹製である必要があります。
なお、チビは指でつまんで直接エサをあげることができます。デカービーさんは警戒心が強いため、指が近づくと逃げてしまい、ピンセットが必須です。ここでも個体差がありますね。
エサ用コオロギケージ&床暖房
ペットショップで1匹15円前後のコオロギを大量買いしても、コオロギの飼育環境が悪いとこちらもエサになる前に、大量に星になってしまいます。
コスト削減のために、エサのコオロギの飼育環境も整える必要があります。
我が家では大型の昆虫用ケージに土を敷き詰め、コオロギ用に安い床暖房を設置しています。
コオロギの繁殖は比較的容易で、成虫を数十匹購入し、乾燥部分と湿潤部分を作ってやだけで数週間後にはものすご~く小さい赤ちゃんコオロギが大量に卵から孵ります。
ただそれらが成虫になり、次世代の卵を産む前にカナヘビに与えてしまい切りますので、我が家では数世代に渡っての繁殖には成功していません。
この記事を書いている今日ちょうどコオロギが全ていなくなってしまったため、嫁様がペットショップでS30匹とM20匹を仕入れてくれました。
その他のアイテム
ここまでメインの設備とエサについて書き記しました。
ここからはカナヘビが快適に過ごすための小アイテムをご紹介します。
水入れ
なんか家にあった容器です。
特にこだわりはありません。何でも良いと思います。ただ常に清潔な水を湛えておく必要はありますので、1日1回の水替えはMASTで行っています。
ベロベロゴクゴク水を飲む姿は、とても愛らしいものがあります。
石
そこらへんで拾ってきた石です。レンガでも何でも良いでしょう。
石には保温効果がありますので、バスキングライト直下に配置しておくと、そこでカナヘビがよくお腹と背中両方を温めています。
一番長くカナヘビが居る場所であるため、どうしても糞尿で汚れます。気になったら取り出して水洗い。
流木
そこらへんの川で子供と拾った流木です。
上の流木はカナヘビが登ったりする運動用です。
下の流木(竹)は、日光浴で温度が高過ぎた時にカナヘビが自主避難できるように、日陰をつくるために設置しています。
カナヘビは立体的な運動が大好きな生き物です。
写真はチビが枝から枝にジャンプしている瞬間です。本当はもっと高い木を設置してやりたいのですが、そうすると脱走(この時期に脱走すると低温で衰弱し、星になるでしょう)してしまうリスクが高くなるため、このくらいの高さで我慢してもらっています。
オブジェとしても、適当な木を設置してあげると良いでしょう。
コケ
プラスアルファの要素だと勝手に思っていますが…。
親戚の家の裏に自生しているコケをもらい、ストックしています。
我が家ではケージの3分の1程度に、コケを入れます。そしてさらに3分の1程度の範囲に霧吹きで爬虫類の大好きな湿潤地帯を現出しています。
ケージ内は基本的には乾燥しておくべきですが、一部を湿潤状態にして、カナヘビが湿気に包まれたい時に自ら移動できる場所を創ってやるのも、快適に生活してもらう上では重要なのかなと思います。
コケは日光をあまり必要としないため枯れにくく、また保水効果も抜群。多少なりとも糞を分解し清潔に保つ効果もあるかも?と期待しています。
まとめ
我が家の飼育状態をもとに、この冬を越冬するために必要な環境・設備をご紹介させて頂きました。
ケージの掃除は毎日やる必要は無いと思っています。我が家でも大掃除は月に1回です。記事を書くにあたって大掃除してやりました。
今回は越冬させる上で~をテーマとしましたが、パネルヒーター以外は冬以外の季節でも必要な設備だと思います。
冒頭で述べた通り、私は爬虫類博士でもカナヘビマスターでもありません。素人なりに情報を取り、整えた環境です。
しかし1年目の冬を越え、2匹のカナヘビが今日も元気に走り回っているということは、私が選択した飼育環境は大きく間違ってはいないと思っています(改善点があれば、ぜひ教えて下さい!)
私のご紹介した我が家の飼育環境が、カナヘビが越冬できるギリギリの及第点なのか満点に近いのかは分かりません。
が近しい設備を用意するには、犬さんや猫さんと比べれば随分安価だとは思いますがそれなりのイニシャルコストとランニングコストが必要です。
哺乳類と違って爬虫類かつ小動物のカナヘビさん。ひとたび弱ってしまうと、そこからの立て直しは難しいと言います。
越冬が難しいとの判断になれば、冬眠の精度を高めるための情報収集と準備をして頂く必要があると思います。その一助になれば幸いです。
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